(kindle版)
これは戦争ではない。今にして思えば、それはホロコーストであった。子どもをハンティングのように狩る米軍機、そして一般市民十万人を一夜にして殺戮した米軍に接した著者が感じた偽らざる思いを綴る迫真の手記。当時十六歳の少女は、母と妹二人を失い、戦地の父と音信不通となる。4人の弟妹をかかえ戦後も続く苦難。悲劇のなかにも人々の助け合う姿が美しい。いま改めてあの戦争はなんだったのかを日本人に問う鎮魂の書である。記憶に蓋をして、悲しみがより広く、より深く忍び込むのを耐えてきた日本人。抑圧され た記憶を解放し、悲劇を歴史として受け止め、後悔や復讐ではなく、希望を持って未来を見つめる姿勢を示す「少女」の手記
著者:菊地喜久子
発売元:Amazon Services International, Inc.
価格:1,200円(税込)