連載「無力の人」四

この本は、お坊さんの書いた本ですが、あまり抹香臭くありません。
宗教は死者のためのものではなく、生きている人のためにあるはずです。
端的に言えば、神や仏を前に「いかに生きるか」を示すのが宗教。

となれば、抹香臭くなる方がおかしい。などと私などは思ってしまいます。 さて、今回の本の紹介ですが、プライドのお話です。プライドに振り回されて、自分の大切 なものを忘れてしまう怖さです。

「プライド教」もまた宗教ですから、「生き方」を決めてし まいます。プライドの奴隷となる生き方です。 そんな奴隷のような生き方をして、金や名声を得ても虚しい。と著者は説きます。

一方で、何も持たずに幸せに腹も減らしたことのない乞食巡礼者などが登場します。 プライドなんかに騙されずに、それでいて富や名声をゲットできれば最高ですね。 さらに読み進むと、人生も富も何のためにあるのか、という話に進みます。

話が少しとびますが、最近、とある住宅メーカーがサステナブル(持続可能)なライフスタイル を紹介するブログを運営しています。イシキタカイ系と揶揄されそうですが、22世紀、つまり 百年先に通用するようなシンプルな生き方を模索しており、読んでいて楽しいです。

流行やブランド、見栄でモノを買うべきではなく、ホンモノを買いましょうという「生き方」を示しています。これこそが幸せだと。 古今東西、およそ生き方だの真理は単純なものです。

でも、人間はとても愚かにできているのか、こうした教えが当たり前と思っていても、 いざ幸運や不運に見舞われるとたちまち自分を見失い、プライドに支配されたり、歪んだ 考えが頭をもたげ、大きな失敗をします。 そんなことにならないよう、本書を座右の書として活用されれば編集者としてこれに勝る喜びはありません。

以下、書籍へのリンクです。

「無力の人」はやさしくなれる! 庵那章人著

連載「無力の人」三

一失一得
『「無力の人」はやさしくなれる!』の内容紹介です。

今の若い方は、とても頭が良く合理的だと思います。
ですから、先に損する話を嫌います。

ところが、世の中不思議なもので、損をしないと、苦労をしないと人は成長しません。過保護な親に育てられた子どもは、先に楽をして後から苦労します。
利益だけ考えると、なぜか業績不振となり倒産します。

「合理的」と思っていたことが、もしかしたらとんでもない勘違いだったのかも知れない。よくよく考えれば当たり前の話なのですが、私たちは損すること(苦労することも)を恐れすぎてしまったのかも知れません。

幸不幸は表裏一体。
幸せだけが必要と洗脳されてませんか?
不幸はすべて忌むべきものでしょうか?

と著者は問いかけます。

と、ここまでは分かりやすい部分です。このあと著者は、一歩踏み込んできます。
分かっていてもできない自分に凡夫の悲哀を感じたりします。

不幸、損、苦労を前にして著者が説く態度。これこそが肝要であるようです。

詳細は、こちら↓からお願いします。
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